外出先でスマートフォンを充電するのに使うモバイルバッテリーや、パソコンの周りに置いているスピーカーやイヤホンのUSB接続機器など、私たちの身の回りはさまざまな電子製品で溢れかえっています。
そんなスマートフォンやパソコンの周辺機器について、少し思うところがありました。
私は普段、トレンドやニュースを取り上げることは少ないのですが、今回は考えるきっかけとなったニュース記事を紹介しつつ、私が抱いた懸念について語らせていただきます。
【ニュース】多数の中国製品ブランドの公式ストアがアカウント封鎖
2021/07/12(月)に、下の記事がYahoo!ニュースに挙がっていました。
Amazonが商品のサクラレビュー対策に乗り出したという内容の記事です。
上記ニュース記事は削除されたのか移動したのかは分かりませんが、見つからなくなってしまいました。再度探してはみましたが、見つからなかったことをここにご報告いたします。(2021/10/04追記)
記事の内容を少しだけ引用してみます。
5月に入ってから、AmazonにおいてAUKEYを始めとした多数の中国製品ブランドの公式ストアが突如アカウント封鎖となり、購入できなくなっている。この状況は7月に入ってからも変わらないわけなのだが、どうも今回Amazonの対策はかなり本気のようだ。
上記事(https://news.yahoo.co.jp/articles/1eb8dac46ec75466b98b775c94620705380e755a)からの引用
要約すると、「5月から多数の中国製品ブランドの公式ストアがアカウント封鎖されている」という内容です。
なぜ中国製品ブランドのアカウントが封鎖されたのかと言う点については、ガイドラインに明示された禁止事項である「サクラレビュー」の対策強化であると書かれています。
たしかに、Amazonの商品レビューにサクラレビューが混じっていることは前々から指摘されていました。
サクラレビューは特に中国製品で指摘されることが多く、記事内では下記のような説明がされていました。
そこで、中国の多くのメーカーはレビュワーに直接連絡をし、サンプル提供と引き換えに、星の数が多い高評価のレビューの投稿をお願いする手段に出た。これに加え、一部ブランドでは製品に「星の数を5つにしてもらえれば割引クーポンを提供する」といった旨を記載したカードを添付して好評を得ようとするものも登場。また、初期不良や不具合などで低評価をつけたユーザーに直接連絡をし、何らかのクーポンまたは製品と引き換えに高評価に変えてもらうといった要請をしたりしている。
上記事(https://news.yahoo.co.jp/articles/1eb8dac46ec75466b98b775c94620705380e755a)からの引用
レビューの結果を企業の希望する結果(高評価)に変えるように促すことは、Amazonが定めるガイドラインに違反する行為ですので、今回は禁止事項違反に対する制裁措置を行ったようなものなのでしょう。
商品レビューは購入者が参考にする情報の1つなので、商品の良いところも悪いところも公平で率直に書かれていないと、商品レビューそのものの価値が失われてしまいます。
Amazonで販売されている商品の信憑性は、商品名からも確認することができます。Amazonの出品ルールでは、商品名の最初にメーカー名を入れることが定められていますので、ルールを守るつもりのある真っ当な会社であれば、有名無名に関係なく「メーカー名+商品名」で出品しています。
ただし、メーカー名を入れている企業が必ずしも信用できるわけではありません。商品を購入してもらうためにはユーザーに信用してもらう必要がありますので、真っ当な企業かどうかに関わらず、メーカー名を載せるのが普通の対応です。
スマートフォンやパソコンの周辺が中国製品に占領される未来?
今回、件のニュース記事を読んでいて、思い出したことがあります。
以前にスマートフォンのモバイルバッテリーを探していた時に気付いたことです。
Amazonには様々なメーカーからモバイルバッテリーが出品されているのですが、その多くは中国のメーカーが出品している製品だったのです。
もちろん、「中国企業=ルールを守らない」と決めつけるべきではありません。きっと誠実に運営している企業もあるでしょう。
しかし、ニュース記事で取り上げられていた通り、Amazonが多数の中国製品ブランドのアカウント封鎖を行ったことからも、中国というお国柄にサクラレビューをやってしまう傾向のようなものがあるのだと思います。
Amazonに出品されているモバイルバッテリーの中には日本製品もありますが、商品の総数から見ればわずかな数しか取り扱われていません。
商品を売ることはビジネスであり、損得勘定が重要ですから、採算が合わないと判断されればいずれ日本製品が出品されなくなる可能性も想像できます。
つまり、スマートフォンやパソコンの周辺機器の市場から数少ない日本製品が撤退してしまった場合、結果的に中国製品に市場を占領され、中国製品以外を購入する選択肢がなくなってしまうかもしれません。
いつの間にか、鞄の中身やデスク周りが中国製品だらけになっていた……
私はそのような可能性を危惧しています。
もちろん、信用できる日本企業が市場から撤退するとは考えにくいです。
しかし、仕事においても生活においても常にリスクを意識しているような心配性の人間にとっては、どんなことにでも最悪のケースを想定するのが普通のことで、あり得ないだろうと思われることにも懸念を抱いてしまいます。
ユーザーを安心させるためにも、
Amazonには今後ともサクラレビュー対策を頑張っていただきたいです。
そして、Amazonを利用するユーザーの側でも、信用できる企業の製品を購入することで、未来の私たちの安心な暮らしに繋がるのだと思います。
以上で当記事は終了となります。お疲れさまでした!
また別の記事でお会いしましょう!