なんだか読者を吸い込もうとするための記事タイトルになってしまいましたが、実際のところはアレです。
いわゆる尿管結石です。
クッッッッッッッッッッッッッッッッソ痛かったです。
(丁寧な言葉遣いなんてしていられないレベル)
発生したときの状況
それは去年の秋のことでした。
私が起床すると、お腹だか、背中だか、正確な場所はどこなのかは分かりませんが、とにかく腹部まわりに強烈な痛みがありました。
それが起床して痛みを感じたのか、痛みを感じたから起床したのかは分かりません。
前日から体調が悪かったとか、疲労が溜まっていたとか、持病があるとか、そういった予兆のようなものは何もありませんでした。本当に突然の激痛でした。
どのような症状が出ていたのか?
お腹まわりに感じる痛みには波があり、痛みが和らぐタイミングもあれば、さらなる激痛に襲われるときもありました。
結石による影響は本来その痛みだけなのですが、今回の場合はそれだけではありませんでした。
というのも、あまりの激痛に私が過呼吸になってしまい、そのせいで熱が出て、頭がくらくらし、手足に痺れが発生してしまっていたからです。
でも、やはり一番キツいのは腹部の痛みでした。
痛みのあまり、あばら骨を骨折したのかと思ったレベルで、そのときは何の痛みか分からなかったので、とりあえずバストバンドを巻いたぐらいです。
しかも、この痛みはどんな体勢になっても和らぐことはなく、座っても、横になっても、激痛から逃れる術はありませんでした。
人生初めての救急車
「あ、なんかヤバイ……このままだと死ぬかも……」と本気で思いました。
実際には痛みだけなので死ぬことはないと思いますが、とても耐えられる痛みではありません。それに、過呼吸で意識が朦朧としてくるので、その状態で数時間耐え続けるのは拷問を受けているのと変わりありません。
そのため、私の場合は119番に電話しました。
119番は火事と救急の通報なので、最初に「火事ですか? 救急ですか?」と聴かれて「救急です」と答え、その後は「住所」を伝えてから「症状」を伝えました。
ちなみに救急車を呼んでもその分のお金がかかったりはしません。無料です。
もちろん、イタズラ電話はダメですが、結石の痛みは尋常ではないので、激痛に襲われたときは遠慮せずに救急に連絡して良いと思います。
ただ痛み止めを持っているならそれを試してからでもいいと思いますが、座薬じゃないと効かないかもしれません。
救急隊の人が来たら救急車に乗って(あるいは運ばれて)、救急車の中で症状を説明してどこの病院(科)にかかるかを救急隊の人たちが判断します。(この時は症状から結石の可能性が高いと判断されたようでした。)
ちなみに「○○病院の診察券は持っていますか?」と聴かれたときは(必要なことなのは分かりますけれど、)今はそんなことよりもこの痛みを何とかして欲しいし、それ以外のことを考えられる精神的余裕はありません、と切に思いました。緊急時なので事後対応にして欲しいのですけど……
病院に搬送されるまでの間は何度も過呼吸になり、そのたびに「ゆっくり呼吸して」と言われて深呼吸をするのですが、少しすると痛みのあまり再び過呼吸気味になってしまい、そんなやり取りを何回も繰り返していました。痛すぎて身体がまったくコントロールできませんでした。
搬送後の病院対応
病院に到着したらストレッチャー(車輪のついた担架)で病院の中に運び込んでいただき、救急隊の方は病院職員の方に症状などを説明し、それが終わると速やかに帰っていきました。ありがとうございます、御疲れ様です。
それから病院の対応としては、まずは痛み止めを点滴してもらいました。
多少は効果があったのか、少しは痛みが和らいだので、その間に尿検査とCT検査を行いました。
ちなみに点滴をつないだ状態であっても、手を頭の方に上げていればCT検査ってできるみたいですよ。私は知りませんでした。
それから数十分ぐらいの間、検査の結果が出るのを待っていたのですが、点滴では効果が弱いようで、やはり耐えようのない痛みに襲われました。
それを見た職員の方が座薬タイプの痛み止めを刺してくださったのですが、それでようやく痛みが落ち着きました。
座薬を刺したのはこれが初めてでしたが、冷たいものがお尻の中に入ってきて、それが溶け切るまでそこにあるというのは正直に言えば不快ではありました。
ですが、あの痛みが消えるのであればその程度の不快さなど屁でもないと思えるほど、結石による痛みは酷かったです。
検査結果
尿検査の方は異常なし。
CT検査の方は右腎臓に小さな結石があることが確認できましたが、それ以外の異常はありませんでした。
ちなみに結石というのはそれ自体が存在するだけで痛みを伴うわけではありません。
尿管結石という言葉を聴いたことがあるかと思いますが、結石が管を通ったとき(肝臓から落ちてきたとき)に痛みがあるらしいです。
ですから、結石が肝臓にある分には痛みはありませんし、おそらくは誰しもが結石を持っています。
今回の場合は結石がすでに尿管から出たか、出かかっていて、そのために生じた痛みかもしれないそうです。
この後はどうすればいいのか?
緊急の対処は不要だと言われました。
結石が出て行けば痛みもなくなるため、とりあえずは水分をたくさん取って、結石が自然と出て行くのを待てばいいそうです。
痛みの方は座薬で抑えられますので、座薬を処方してもらいました。
ちなみにその後は痛みが続かなかったため、処方していただいた座薬は未だに冷蔵庫の中で眠っています。(座薬って冷蔵保存なんですよ。知ってました?)
後日、泌尿器科にかかりました
今回搬送された病院では専門的な検査ができなかったため、医師のアドバイスに従い、翌日になったら泌尿器科のある病院(クリニック)にかかりました。
そこで改めて検査してもらうと、CT検査では分からなかったことも分かりました。
私の左右両方の腎臓には小さな結石がたくさんあるらしいです。
とは言え、結石はあるだけなら問題ありませんので、通院したりする必要もないと言うことでした。
結石の痛みは恐ろしい
そんなこんなでもう二度と体験したくない結石の話でした。
一説として、一番痛いのは出産で、その次に痛いのが結石らしいです。それなら痛くて当然ですよねー。
そして散々述べたとおり、結石は誰の体内にも存在します。
あるだけでは痛くないので、もしかしたら一生落ちてこないで済む人もいるかもしれません。
ですが、もし前兆のない腹痛のようなものを感じたら、それは結石のせいかもしれません。そのときは我慢しないで助けを求めてください。
あの痛みは我慢して耐えられるような生温いものではありません。少なくとも結石を理由に救急搬送されたと聴いても、私はそれに共感できます。
……年始早々から健康の話をしてしまうとは……歳を取りたくはないですね。