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徒然なるままに……1ページ目 自己分析

 自分はどんな人間なのかと考えたことはありますか?

 自己分析、自分探し、将来の姿

世間からは度々、このようなワードが投げかけられます。

「自分のことは自分が一番わかっている!」
……この台詞は間違いです。
では、他人の方が自分のことをわかっているのか?
それも間違いです。

では正解はどこにあるのか?

 

それは……自分と他人の中――言い換えると人間社会の中――に漂っています。
決して固定されることはありません。
風が吹けばそよそよと運ばれ、風が止めば地に落ちます。
空を飛べない私たちは、着地しているときにだけ確認することができます。
つまり、自分も他人も常に変化をしていて、そのうちの一瞬を分析するだけに過ぎません。
小学生時代に書いた作文のテーマ『将来の夢』。
その夢は今もまったく同じでしょうか?

 

自分は何ができて、何ができないのか?
自分は何が好きで、何が嫌いなのか?

例えば、あなたは文字が読めます。
それは自分にしかできないことでしょうか?
義務教育が行われている国や時代では特別な価値はありません。
ですが、もしも自分だけが義務教育を受けられなければ、自分は"文字が書けない"人間でしょう。
義務教育を受けている他人と受けられない自分を並べて比較することで、はじめて理解できるのでしょう。 

自分を知ることは他人を知ることに等しく、他人を分析することが自己分析につながります。

 

自分探しの旅……
大変に結構なことだと思います。
旅先でいろいろな人と交流をすれば、彼らと自分は何が違うのか、知ることがてきるでしょう。

 

将来の姿……
例えば「自分は40年後に蒸気機関を開発します!」と宣言した人類は存在するのでしょうか?

現状の社会が見えたのなら、未来の社会が想像できる……かもしれません。
では現状の社会とはなんですか?
自宅の風景が現状の社会と言えるのでしょうか?
さまざまな家庭風景が見れたのなら、現状の社会がぼんやりと見えるかもしれません。
継続的な社会で予測できる不完全な青写真からは、自分がどうなっているのか、きっと予想できないことでしょう。

将来の姿という問答に"将来は関係ありません"。
自分が叶えたい姿。
望む姿。
真似したい姿。
それらが"真"の将来の姿です。

 

自分を知りたければ他人を知りましょう。
他人をしっかりと見れている人は、自分を眺める機会が得られます。
他人という鏡に自分を映しましょう。
そうすることで、自分の姿が見えてきます。
ただし、鏡が映すのは虚像であって、実像ではありません。
不完全な自分の姿を精一杯見つめることが、人間にできる最大の自己分析なのです。

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つくること編