ウディタでイベント(演出)を作成するために主人公や仲間、キャラ(マップEv)などの動作指定を行っても、うまく動作しないケースがありませんか?
私はそういったことが多々あったため、一度ウディタの動作指定などに関する仕様を検証してみることにしました。
こちらの記事では、その検証結果をまとめています。
仲間の方向転換について
「仲間と主人公の動きをシンクロ開始」や「パーティーの隊列を解除する」は移動への影響しかないと思われます。これらの設定がどうであっても、仲間は個別に動作指定をしないと方向転換をしてくれません。
パーティー全員が同じ方向を向くイベントコモンを作っておくと、作業が少し楽になります。
主人公や仲間の移動について
イベント中に主人公や仲間を動かす際には、以下の点に注意してみてください。
- 車間距離は適切か?
- パーティーの隊列を解除しましょう
- できるだけマップEvを使いましょう
車間距離は適切か?
主人公と仲間の車間距離が適切になっていないことが原因で、動作がおかしくなっている場合もあります。
もしも主人公と仲間の間に何マスか空いてしまっている場合は、間が空かないように車間距離を調整しましょう。
車間距離設定の参考→YADOT-WOLF システム変数[35〜76]の説明
パーティーの隊列を解除しましょう
イベント中であっても、主人公を動かすと仲間も動いてしまいます。
イベント中に主人公や仲間を移動させる場合は「パーティーの隊列を解除する」をして、キャラごとに動作指定をしましょう。(仲間を動かすだけであれば、隊列を解除しなくても大丈夫です)
終わったら「パーティの隊列をオンにする(※初期状態)」のを忘れずに。
ちなみにウディタは斜め移動の動きに弱いのか、隊列を組んでいる状態(普通の状態)で主人公が斜め移動をすると仲間の挙動が怪しくなり、すぐに隊列が乱れます。
できるだけマップEvを使いましょう
以上のことから主人公や仲間の動作指定は不具合を起こしやすい部分があるため、イベント(演出)をつくる際には、できるだけイベント表示用のキャラ(マップEv)を作成した方が良いです。
イベント中はパーティー画像の特殊処理でパーティ全員を透明にして、代わりにイベント表示用のキャラ(マップEv)を動かしましょう。
なお、画像(タイルチップやキャラマップ)がないマップEvであっても、「すり抜け」にチェックが入っていないと、マップEvはそのマスを通過することができません。
主人公と仲間のアニメ頻度について
キャラ(マップEv)のアニメ速度は「3」が基本となっていますが、
主人公たちのアニメ頻度はそれよりも速い「2」が初期設定となっています。
変更したアニメ頻度を元に戻すときに「3」にしてしまうと移動速度とアニメ頻度のずれによって見た目に違和感が出てしまいますので、主人公と仲間のアニメ頻度を変更した場合は、必ず「2」に戻しましょう。(ちなみに移動速度の初期設定は「3」です。)
キャラ(マップEv)が動作しないケースについて
キャラ(マップEv)に動作指定させても、指示通りに動かないことがありました。
動作指定するタイミングを移したら動いたため、もしかしたら1フレーム内で処理するコマンドが多すぎたことが原因かもしれません。
もしマップEvが正しく動作しなかった場合は、フレーム内の負担を軽くするために、処理するタイミングをずらしてみてください。
あるいは、キャラ(マップEv)を置いている座標に問題がある可能性もあります。
実例として、どうにも動いてくれないキャラ(マップEv)があったのですが、それを別の座標にコピペで移しただけで動くようになったことがあります。
どのような座標に置くと機能不全になるかは分かりませんが、マップEvが動作指定で動かなかった場合は配置変更も試してみてください。
まぁ、これらの仕様を踏まえたうえでも、不具合や動作不良は起こります。
みなさまも検証したことがあれば何かしらの形でぜひ情報共有をお願いします。
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