先日、とある事情から初めてハイエースを運転しました。
その際に身内から、
ハイエースは危険。自分なら絶対に運転しない
……といった意見が続出しました。
しかし、私が運転した感じでは
「確かにいろいろと意識しないといけない」とは思いましたが、
そこまで忌避感は覚えませんでした。
逆に、「意識さえしていれば、問題なく運転できる」と思いました。
よって、このたびはハイエースに降りかかる偏見を、理性的に考え直して欲しいと思い執筆しました。
(ネタ的にではありますが、ハイエースは別の偏見も被っていますし……)
一般乗用車との違いがわかれば注意点がわかり、
注意さえすれば事故の危険性はグッと減らせます。
さて、前置きはおわりにして、本文へ進みましょう。
車体の長さ
ハイエース バン: 4,695 mm
プリウス: 4,575 mm
ノート: 4,100 mm
フィット: 3,995 mm
N-BOX: 3,395 mm
タント: 〃
(いずれも種類によって長さは異なります)
軽自動車であるタントやN-BOXよりも1m以上長いですね。
レンタカーでお馴染み(私的偏見)のフィットと比較した場合の差は70cm。
それより少し大きいノートと比較した場合の差は59.5cm。
長さだけで見れば、プリウスは大して変わらないですね。
普段は軽自動車やコンパクトカーに乗っているという人は、
車体の長さを意識する必要がありますね。
ただ、実際には長さそのものよりも、
長さから生じる別の問題に留意すべきです。
以降はそれについて説明していきます。
内輪差
車体の長さの分、内輪差が大きいです。
いつもと同じ感覚で運転すると、
歩行者を巻き込んだり、車後方をぶつけかねません。
曲がるときは意識して、大きめに膨らむようにしましょう。
また、細い道はいつも以上に徐行して、ゆっくり慎重に進みましょう。
普段からプリウスのような長さのある車に乗っている人は、内輪差については特に気にせずとも大丈夫だと思います。
(高さは違うので後述の点については注意が必要ですが)
見え方
【距離感が掴みにくい】
座席の高さや車の長さにより、後方の距離感が掴みにくいです。ぶつからないと思ってバックすると思わぬ事故に繋がるかもしれません。
それを防ぐため、 バックをするときには同乗者に降りてもらって、
下がっても大丈夫か確認とガイドをしてもらいましょう。
なお、最善策はバックをしないことです。
【車体後部の視界】
リアアンダーミラー(車体後部を見下ろすようについているミラー)はついていますが、広範囲を確認できるわけではないため、人が横から来た場合、認識が遅れる可能性があります。
前項と重複しますが、
バックの際には同乗者に確認してもらうのが良いでしょう。
あとは
・発車前に周囲に人がいないことを確認する。
・子供には常識が通用しないので、特に注意。
車体の長さに起因する留意点は以上です。
荷運びに利用する場合
ハイエースをレンタルする場合、おそらく荷運びを目的としていることがほとんどだと思います。
(ネタ的には【検閲済】に使われますが……)
この場合、上述の内容のほかに、下記の点にもご留意ください。
積み方
積荷を天井近くまで積まないようにしましょう。
視線の通り道が塞がり、後方が見えなくなります。
荷物を載せたあとは、必ずバックミラーで確認しましょう。
重量
荷物を大量に積むと重量が増して制動距離が伸びるため、
普段よりも長めの車間距離が必要です。
なので、いつもよりも余裕を持った運転を心がけましょう。
・速度は控えめ。
・車間距離は十分に確保する。
・ブレーキは早めにかける。
以上のことを意識しておけば、無事に運転を終えることができるでしょう。
最後に
気をつけることは沢山ありましたが、これらをしっかりと意識して臨めば、ハイエースの運転は無理難題ではありません。
そもそも、免許が普通自動車免許で済む時点で、トラックのような特殊性はないということです。単に「慣れない車だから気をつけようね」というだけの話です。
最後に改めて重要な点だけピックアップしますと
・バックの時には、同乗者に確認をしてもらう。
・安全第一! ゆっくり・焦らず・慎重に。
これで大丈夫!
あと、私はマニュアル車(MT車)なのか、オートマチック車(AT車)なのかが気がかりでしたが、普通にオートマ車だったことに安心しました。
ほかには、サイドブレーキが初めて見るタイプのものだったので、レンタカーショップの店員さんに使い方を教えて貰いました。
この記事を閲覧している方は、ハイエースを借りて(レンタルして)自分で運転することを検討・躊躇している人だと思いますが、慣れない車の運転に不安を感じているのであれば、安全運転に努められることでしょう。
また、荷物運びであれば、お金や日程などの都合が合えば、業者に依頼してしまった方が、下手に心労を抱えずに済むと思います。
そのあたりの都合を加味したうえで、自分で運転しようという方は、よく気をつけて運転しましょう。
▽ハイエースをレンタルできるショップ