伊勢・鳥羽・志摩への旅行、観光を考えている方へ向けての紹介記事です。
私の実動プランを基に紹介をしていきます。
目次にあるスポットを単体で見ていただいても構いません。
伊勢市→鳥羽市→志摩市→伊勢市(最後は帰るだけ)の順序で回りました。
残念ながら物欲や食欲にすべてを費やしている方に向けた情報はありませんのでご了承ください。
なお、内容はどうしても主観的な感想が多くなっていますので、最善は実際に観光していただくことです。
(写真撮影:1月の平日)
伊勢市駅周辺について
伊勢に訪れる観光客は日帰りが多いのか、伊勢市駅周辺のお店は日中営業が多く、朝食や夕食の時間にも営業しているお店は少ないです(なくはないですが)。
駅周辺に宿泊する予定の場合、事前に食事ができるお店を調べておくか、食事付きの宿泊施設を選ぶことをおすすめします。
それ以外であれば、地元の方向けの飲食店を利用するか、コンビニ(ファミリーマート)で買うことなどになるでしょう。
ちなみに伊勢市駅から外宮に向かうには外宮参道(徒歩5~10分程度)を通るのが一般的だと思われますが、雰囲気としては、地方の商店街:観光客向けのお店=6:4と言った感じでしょうか。
お土産の購入や飲食を楽しみにされている方はおそらく後述のおはらい町・おかげ横丁の方が本番になるでしょう。
※埋め込み地図は「拡大、縮小、移動、航空写真への切り替え」の操作できます。
また、PCでは「拡大地図を表示」をクリックすると、新しいタブでGoogleマップが開き、スマートフォンではGoogleマップのアプリが起動します。
この後も地図を貼っていますのでご活用ください。
外宮(豊受大神宮)
『頭上まで覆うような高い木々に囲まれた、玉砂利で敷き詰められた道。
木陰に陽光が射し込む細道を抜けた先では空間が開いており、神楽殿、古殿地、正宮などが見えてきます。
古殿地付近の大木や、綺麗に保たれた正宮は立派なもので、水辺の自然は人の手が一切入らずそのまま現代まで残っているような緑の濃さです。
樹木や石などに生えた苔は自然の力強さを思い出させてくれます。』
ぐるっと一回りするだけなら10分もかからないくらいの広さでした。
敷地全体が大自然に覆われていて、空気も澄んでいます。
ちなみに注意事項として、橋は滑りやすいので気をつけてください。注意書きの立て札もあります。本当に滑ります。両端にマットが敷いてありますので必ずその上を通りましょう。私はマットから片足を踏み外しただけで足が浮きました。本当に危険です。お気をつけて。
余談:私的には神社は朝のなるべく早い時間に行くのが好きなのですが、冬は日の出が遅いために早めの行動開始ができませんでした。
ちなみに「地名+日の出」でGoogle検索をすると当日の明るくなる時刻が分かります。日の入りも分かります(後述の用途で使ったりできます)。便利です。
公式HP:https://www.isejingu.or.jp/about/geku/index.html
・想定所要時間:20分間(せかせか)~50分間(のんびり)
・筆者所要時間、滞在時刻:35分間、6:55~7:30
※埋め込み地図は「拡大、縮小、移動、航空写真への切り替え」の操作できます。
また、PCでは「拡大地図を表示」をクリックすると、新しいタブでGoogleマップが開き、スマートフォンではGoogleマップのアプリが起動します。
外宮→内宮へのバス
↑ 外宮前バス停の時刻表です。
朝夕の時間帯でも15分程度の間隔で運行しているようです。
電気バス(電気タイプのポケモンがプリントされていました)と神都バスではPASMO・Suicaを利用できましたので、おそらく他のバスでも利用可能だと思います。
ただし、車内ではチャージができないようですので残高不足にはご注意ください。
乗車時間:約20分間
内宮前まで:440円
神宮会館前まで:350円(おかげ横丁から寄る場合はこちら?)
内宮(皇大神宮)
自然風景がとても良かったです。代償に語彙が消失しました。
内宮の入り口には五十鈴川をまたぐ大きな橋(宇治橋)が架かっています。
伊勢神宮のHPに載っている情報によると全長101.8m、幅8.4mだそうです。
俗界と神域との境界は鳥居が最も知られている(=分かりやすい)と思いますが、川と橋という組み合わせにも同様の効果があります。
そして橋の距離に比例して、心を俗世から移ろわせてくれるでしょう。
(私の個人的な考え方です。)
内宮の参道は、外宮と比べると距離も道幅も大きめです。
言い方が合っているのか分かりませんが、こちらの方が自然からの圧が弱いと感じました。
厳かでありつつも人を拒むような雰囲気もない程良い塩梅の空間。
例えるなら皇室の御歴々のような……と思ったところ、御祭神は天照大御神(天皇の祖先)であるため、そのように連想したのも必然なのかもしれません。
意図的に作り上げた感想だと疑われても仕方がないくらいに上手く繋がって、私はご満悦です。
左上は風日祈宮の入り口の写真です。
風日祈宮の空間に他の方が誰もいなかった時(衛士さんはいました)、どこからか誰かに見られているように感じることがありました。
この感覚が自然万物に神様が宿るという考え方(アニミズム)を生んだのかもしれないです。
ちなみに、私はこの橋の前のアプローチを含めたこの辺りの空間や自然が好きです。
右上は参集殿(休憩所)の近くにいた鶏の写真です。
ニ ワ ト リ ? (゜-゜)
丁度職員の方が餌やりをしていたので尋ねてみたところ、奉納された鶏らしいです。
放し飼いをしているけれど、ほとんどそこにいるんだとか。
後で調べてみたら神話に関係しているようで、「神鶏」という呼び方もあるようです。
あと、レイアウトの都合で写真は貼っていませんが、荒祭宮の石段からは木が生えていました。
正確には木を残して石段を造ったのでしょうけれど、自然を大事にしている姿勢が窺えて、やはり神社は良いものだと再認識しました。
公式HP:https://www.isejingu.or.jp/about/naiku/index.html
・想定所要時間:30分間(せかせか)~80分間(のんびり)
・筆者所要時間、滞在時刻:60分間、8:00~9:00
おかげ横丁・おはらい町
一言で表すのなら物欲、食欲ゾーンです。
お土産も買えます。有名処では「赤福」でしょうか。
探せばお土産ランキング的な何かが検索結果に出そうなものですので、それは専門家の方々にお任せします。
販売店は9時30分頃から買えます。
食べ物は歩き食いできるものであれば9時30分頃から買えますが、しっかりとした飲食は10時、10時30分、11時から等々、ばらつきがあります。
お店によって休業日もあるようなので、事前に確認しておくと良いかもしれません。
余談ですが、上記写真のように街並みに合わせようとする工夫はとても好ましく思います。
観光地に限らず、このような取り組みがなされれば町の価値は上がるものと予想しますが、実際のところはどうなのでしょう。
何かしらの原料の産地でもないと、PRにならないからと一蹴されるのですかね?
・想定所要時間:30分間(せかせか)~120分間(のんびり)
・筆者所要時間、滞在時刻:60分間、9:00~10:00
※最後におまけがありますので、よろしければそちらもご覧ください。
内宮(or 神宮会館)→外宮(or 伊勢市駅)へのバス
乗車時間 約25~30分間
神宮会館前から:350円
内宮前から:440円
この後、レンタカーを借り出すまで時間がありましたので、外宮近くで伊勢うどんを食べたり、喫茶店でコーヒーを飲んだりして時間を潰しました。
伊勢うどんは私の好みに合いませんでしたが、 麺が柔らかく、コシとは無縁のうどんですので、試しに食べてみてはいかがでしょうか。
レンタカーで鳥羽・志摩方面へ
鳥羽や志摩方面の展望台へ赴きたい方はレンタカーを借りましょう!
レンタカー会社は複数ありますので、お好みで予約してください。
例として、私の場合は「24時間以内」で「税込 5,910円(オプション含む)」でした。
補足:鳥羽展望台の場合、土曜日・休日なら鳥羽駅からバスが出ているらしいですが、私は利用していないため何とも言えません。桐垣展望台、横山展望台についてはバスは運行していません。
パールロード
鳥羽と志摩を結んでいる県道128号線です。
過去には有料だった時代もあったようですが、今は無料で普通に通れます。
道路は沿岸であるため曲がりくねっており、ほぼ坂道です。
海は最初の内は見えるには見えますが、走っていて気持ちが良いとか、景観が良いとか、そのような感想は特に抱きませんでした。
(※個人的な感想です)
道沿いにある施設やビュースポットに寄ることがメインになると思います。
(※個人的な感想です。大事なことなので2回言いました)
鳥羽市立 海の博物館
かなりオススメです。良い意味で期待を裏切られました。
最初は著名な建築家が設計した施設ということと、パールロードを通るなら寄っていけるな……くらいの気持ちで訪れましたが、本気で情熱をかけていることが伝わってくる展示品の数々に率直に驚きました!
……にも関わらず、何故か隠れた名所となっています。
この博物館は海女をはじめとした鳥羽・志摩地域の漁業と漁村文化を紹介しているのですが――
木造船の模型・断面模型、海産物のリアルな模型、潜水艇の実物、漁業風景の緻密な模型、実物大の漁業模型、漁業の道具、捕鯨砲の実物、海女小屋、実物の木造船が80隻、etc……
――と、質、量、規模、すべてが凄まじかったです!
とんでもない数の展示品がありますが、その数はなんと約6万点だそうです。
本気で鑑賞を始めたら、一日あっても見終わらないでしょう。
漁や海に強い関心のない人でも十分に楽しめると思います!
強い興味がある人なら2時間くらいのスケジュールを確保しても良いかと。
深く知ることもできますし、ただ見て楽しむこともできます。
建築設計は「内藤廣建築設計事務所」。
内藤さんは、長野県にある「安曇野ちひろ美術館」を設計した人でもあります。
海の博物館の受賞歴は下記です。
- 1992年 日本文化デザイン賞
- 1993年 日本建築学会賞
- 1998年 全国公共建築百選
- 2005年 日本の建築空間百選
建物内部は集成材がアーチ状に組まれていて大空間を形成しています。
土地の形状、風土、自然、配置、造成、それらの調和……ランドスケープがしっかりと計画されている様子で、敷地のあちこちから景色を眺めるのも良かったです。
海(漁港)や緑に囲まれた土地で、トンビ(?)が十匹ほど集まって円を描いて飛んでいました。
気候が良ければそのようにのどかな光景も見られるかもしれません。
「インターネットご入館引き」を利用すれば100円割引になるようです。
・想定所要時間:30分間(せかせか)~120分間(のんびり)
・筆者所要時間、滞在時刻:75分間、13:00~14:15
鳥羽展望台
上:愛知県方向(対岸が薄く見えます。水平線が直線でないことも分かります)
左:志摩方向(手前の道がパールロードです。ここから英虞湾は見えません)
右:駐車場(木が邪魔ですみません;; 写真外にも駐車スペースがあります)
ここでは駐車場と建物周辺から景色が眺められる他、2階のある東屋からも観賞することができます。志摩方向の写真はそこから撮っています。
英虞湾(あごわん)に比べるとどうしても特徴が弱く感じてしまう点が残念ではありますが、良い展望であることは間違いありません。
もう少し緑色が濃くなる季節に来ていれば、海の青色との色相がよい感じに映えるのかもしれません。
海上の白い粒は船(たぶん漁船)です。
他の角度ではもっと多くの船が見えました。
地元の方々にとってはこの海は眺めるものではなく、大事な職場なのだと想像すると、前項の海の博物館の存在意義を一層強く感じます。
ちなみに、海の博物館からここまでは車で約10分の距離と近いです。
施設については売店と軽食コーナー、レストラン、自販機、トイレなどがあります。
レストランの休業日についてはHPに投稿しているようです(不定休?)。
利用したい方は事前に要確認です。
公式HP:https://www.toba-tenboudai.co.jp
・想定所要時間:10分間(せかせか)~40分間(のんびり)
・筆者所要時間、滞在時刻:50分間(休憩含む)、14:25~15:15
この先は志摩方面へ向かいます。
桐垣展望台(ともやま公園)
ここに訪れるのなら、ぜひとも夕焼けが見られる時間帯にしましょう!
下の写真はまだ日が高めですが、それでも雲の形も相まってなかなかに綺麗な光景だと思います。
ここは貼り付ける写真の選定に一番困ってしまったスポットです。
と言うのも、夕陽が出てる時刻に関しては、1分違うだけで景色が瞬く間に変わるからです!
参考に左上の写真を見ていただきたいのですが(いくつかの写真をgifにしました、定点撮影でないのは申し訳ないです……)、雲の形や位置と太陽の高度によって表情が変化していることが分かると思います。
ちなみに私がおすすめする時間帯は、日の入りの30分前頃です(例:日の入りが17:30の場合は17:00)。
日の入りの時刻については「地名+日の入り」でGoogle検索をすれば当日の時刻が表示されます。
この場所なら「志摩 日の入り」で検索すればOKです。
夕焼けが見たい場合は到着時刻を調節しておきましょう。
なお、「日暮れ」と「日の入り」は別の時刻を指しますので混同しないよう注意してください。日暮れだと真っ暗になってしまいます。
右上の写真は夕焼けより少し前の景色です。
これはこれで好きなのですが、単純なリアス式海岸としての美しさを比較した場合、同じ英虞湾を別方向から望む(後項の)横山展望台の方が美しく感じました。
駐車場はあまりスペースがなく、停められるのは10台ぐらいでしょうか。日の入り前には車と人が増えます。
駐車場の端では6匹の猫が屯(たむろ)っていました。近くには「野良猫に餌をあげないでください」と書かれた看板もあります。地元の方々に迷惑をかけないよう、マナーは守りましょう。可愛いは理由になりません(宮島の鹿にも通ずる話ですが)。猫たちは寒さに耐えるために丸まっていました。くしゃみをしますし、鼻も啜ります。人間も同じで、潮風が吹くこともあり季節によっては本当に寒いので、体温調節はしっかりしましょう。カメラを構える手は芯まで冷えます。
・想定所要時間:10分間(せかせか)~30分間(のんびり)
・筆者所要時間、滞在時刻:75分間(日の入りまで待機した為)、16:00~17:15
ここから鵜方駅周辺までは車で約25分。
鵜方駅周辺について
鵜方駅周辺は観光地ではないため、宿泊する予定の場合、食事付きの宿泊施設を選ぶことをおすすめします。
コンビニ飯でも良ければ素泊まり可。
筆者はコンビニ(ファミリーマート)で買いました。素泊まりして周辺の適当な飲食店に入るのが好きなんです。一期一会のような。なので事前に調べていません。この時は近くにあったうなぎ屋さんが良さそうだったのですが、到着した頃には完売でした。しかも閉店が19時と早めでした。その店に行きたい会社員の方は残業できませんね。逆説的に残業撲滅キャンペーンとなっている可能性が……ないですね、ハイ。
横山展望台
ビューポイントは五ヶ所あるようです。
後半三ヶ所に私は行っていません(存在を知りませんでした……勿体無いことをしました)。
徒歩3分の距離らしいので、どうせなら行ってみてください。
山道の階段を上りますので足元にはお気をつけて。
- 横山天空カフェテラス・・・上の写真を撮っている場所。
- 木もれ日テラス
- そよ風テラス
- みはらし展望台
- あご湾展望台
ここ(英虞湾)のような地形を見る機会はなかった為、とても斬新な体験となりました。
一言にリアス式海岸と言っても、この景色はおそらく全国でも珍しいのではないでしょうか?
入り江海面の照り返しが強く、水面が小さく波打つ度に反射光が揺らぐのがとても綺麗でした。
逆光だったため、その光量は当たった顔に熱を持たせるほどです。
本当はこちらも夕焼けを観賞して比較したかったのですが、そのためだけに丸一日を潰す予定は組めませんでした。
結果的に桐垣展望台を若干贔屓した形になってしまったことは申し訳なく思います……
鵜方市内からは車で約15分。
写真の駐車場は展望台に近い方で、ここより下にも別の駐車場があります。
こちらに車を停める場合、狭い坂道を下って来る対向車に気をつけて上らないといけないので、運転に不安があれば下の駐車場に停めた方がいいかもしれません。
しかしその分、下の駐車場からは坂道を上って来る必要があるようなので、空いていれば、基本的には展望台に近いこちらの駐車場に停めた方が良いでしょう。
詳しくは下のマップからクチコミを参考にすると良いかもしれません。
・想定所要時間:15分間(せかせか)~60分間(のんびり)
・筆者所要時間、滞在時刻:30分間、9:05~9:35
ここから伊勢市駅周辺までは伊勢参道を通って車で約50分。
給油したレンタカーを返却して、これにて観光終了です。
お付き合いしてくださった皆様もお疲れさまでした。
最後に
どこに行くかによりますが、日帰りや一泊で回ることができるくらいの観光地だと思いました。
もし、レジャーやショッピングをするなら一泊以上はあった方がいいかもしれません。
伊勢だけなら(伊勢までの移動時間を考慮しなければ)日帰りでも十分です。
全体的に自然と共に観賞する場面が多いので、季節的には春か秋が良さそうです。
夏は近年の様子からすると猛暑になるでしょうし、冬は緑色が少々薄めです(それでも写真の通り良い景色ですが)。
あとは当然ではありますが、ほとんどが屋外を楽しむスポットなので、雨が降りやすい時期は避けるのが賢明な判断だと思います。
それでも降るときは降るでしょうけれど……それはもう仕方がないので覚悟を決めて精一杯楽しみましょう。
以下、旅費の参考です(伊勢についてからの使用金額)
一日目 宿泊費(伊勢シティホテル) 税込 6,000円
バス代 外宮前→内宮前 税込 440円
バス代 神宮会館前→外宮前 税込 350円
レンタカー代 24時間以内(オリックス) 税込 5,910円
海の博物館 入館料 税込 800円
二日目 宿泊費(鵜方ビジネスホテル) 税込 4,400円
ガソリン代 税込 1,074円
合計 18,974円+α(自宅から伊勢市駅までの往復の交通費、飲食費、お土産代など)
私の場合、+αを足したらざっくり計算で50,000円前後だと思います。
以上です。皆さまの旅程の参考になれば幸いです。
下記記事はおまけです。よろしければどうぞご覧ください♪